f47b4918-c273-4f85-9e6c-af9dd7b2bf16

動悸息切れが止まらない!傑作サスペンス映画8選

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

サスペンス映画の犯人が犯罪を犯す動機は色々あります。 色んな種類のサスペンス映画の傑作を選りすぐってみました。ご覧あれ!

凶悪


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51kPgKuNp5L._SY300_.jpg

2013年、白石和彌監督作品。
キャスト:山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー他
あらすじ:
雑誌記者の藤井は、死刑囚の須藤から手紙を受け取り、刑務所に須藤に会いにいった。そこで須藤はまだ誰にも知られていない殺人事件の事と「先生」と呼ばれる事件の首謀者の告発をしたいということを藤井に訴える。
藤井が取材をすすめると、悲惨な事件の概要が明らかになって来て須藤の証言の裏づけが取れてきた。先生こと木村の残忍さもわかってきたのだが、藤井は痴呆症の母親や介護している妻のことも顧みず、どんどん事件にのめり込んでいくのだった。

============================

この映画は茨城県で実際に起きた「上申書殺人事件」を元にしたということです。
刑務所に入った須藤が礼儀正しくて良い人を演じていますが、藤井が、上司が記事にさせてくれないことを告白すると声を荒げて本性を現します。途中、牧師さんの勧めでキリスト教に入信して改心したように見せかけていますが、多分須藤は最初から最後まで通して凶悪犯なのです。
犯人達はみんなろくでなしですが、中には五十嵐のように多少人情味がある人物もいます。でもその人情味は義理の前では何の効果もないんですね。
先生こと木村は、死後硬直して焼却炉に入りきらない死体を見て「ちょっと固くなっちゃった?」 と普通に言い放ち、死体の腕から金になるからと言って貴金属を取り外す冷静沈着、冷酷きわまりない怖い存在です。
あと、この映画では藤井の奥さんの叫びも見逃してはいけません。
仕事にかまけて家や痴呆症の母親の事を顧みない藤井に代わって義母の介護を続ける奥さんは義母に手を上げるようになってしまい「お義母さんを殴ることに罪悪感を感じなくなってる」 と言いますが、この映画では何気に老人介護等の高齢化社会の問題も提起しているのではないだろうかと思いました。
須藤や木村達が起こした事件に対して、家族のことも顧みずに狂気的に突き詰めていく藤井の行動は果たして正義なのでしょうか?
2時間以上の映画ですが、笑えるところが一つもない映画というのは珍しいです。しいて笑えるとすれば、須藤が今回の事件と関係ない殺人事件を告白してしまって、あっ!いっけね。となる場面でしょうかね。

コロシノジカン~60秒、死の選択


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HS7IeDL%2BL._SY300_.jpg

2011年、マーカス・グレイヴス監督作品。
キャスト:キャサリン・ウィニック、ケヴィン・ポラック、ブルース・ダーン他
あらすじ:
ある家族の家に男が押し入り、両親をベッドに縛り付けて娘にどちらか一人を選べと言う。どちらか一人選ばれた方が殺されるのだ。娘が選択しなければ家族みんなが殺されてしまう。そして娘は究極の選択をした。
その後、同じような方法で被害者が究極の選択を迫られる惨劇が相次いだ。
警察官を父親に持つフィオナは3年前に母親が自殺するというつらい過去を持っていた。ある日、彼女の元に犯人からメッセージが届く。フィオナは父親と共に調査をするが、なんと母親の自殺は犯人と深い関わりがあることがわかってきたのだった。

===========================

そんなに似てはいないけれど、ソウを思い出すような映画。
犯人から究極の選択を強いられるのだが、その選択がまた心が折れるようなもので、普通の人なら選択しきれない。
女子学生が、いきなりパパを選ぶかママを選ぶかの人間誰もが選ぶのが不可能な選択を迫られる。
最初から緊張する展開。
女子学生は私を殺してと言うが、そうだよね、それしか考えられない。自分もそう言うかもしれない。
でもそれは許されなくて、パパは自分を選べと言う。彼女はある選択をする事になるけれど、事件後はきっともう彼女は普通ではいられないだろうな。
被害者が選択できたのは、最初の1件だけで後の被害者達は自分で選択もできなかった。犯人が選択を強いただけ。
犯人が使う砂時計ならぬ血時計は良く考えられた小道具だと思う。今までにない代物だ。
ラストはフィオナが犯人の意思を継いでおかしくなっちゃうのかなと思いきや、一番最後に出てきたあいつ……お前かぁーーっ!?えーーっ?!という感じでした。

野獣死すべし


http://ecx.images-amazon.com/images/I/216Owtp0bGL.jpg

1980年、村川透監督作品。
キャスト:松田優作、室田日出男、鹿賀丈史他
あらすじ:
雨の夜、警視庁捜査第一課の岡田刑事が殺害されて拳銃が奪われた。そしてその後、その拳銃を使って賭博場が襲われ、暴力団三人が殺された上に大金が奪われてしまったが警察では犯人の手がかりは何も掴めていない。
伊達は通信社で色んな国の戦争に借り出されて取材をしていたが、今はもう退社していた。
伊達は大学の同窓会に出席し、その時に真田と出会った。実は伊達は岡田刑事と暴力団の三人を襲った犯人だったのだが今度は真田と共に銀行強盗をしようと企てていた。
以前から伊達が犯人と目星をつけていた柏木刑事は、しつこく彼のことをつけまわし、電車の中でついにその正体を知った。

===========================

まず最初に思うことは松田優作の狂気の目。いや、まともじゃないです、絶対。
大きくて立派な家に住んで優雅な暮らしをしている伊達さんですが、映画の最初の部分は金持ちのくつろぎタイムか!と言いたくなるほどクラシックを聞いたりのんびりしていたり、道楽部分が長いです。
ここでちょっと、何だよ、インテリで哲学者の金持ちが退屈しのぎに犯罪を犯しちゃうのか。少しも同調できるところはないな、と思っていました。
しかし最後の方でやっと、どうして伊達がこんな行動に出るのか、いきなりわかってきます。彼を誰も止めることができない。やるせない。
ただ、伊達が喋る言葉は全て哲学的な言葉の羅列なので同感しきれない部分もありました……というか、頭が悪いので理解できないと正直に言った方がよろしいでしょうか。
伊達はクラシックが好きで良く聞いていますが、もしかして死んだ人達へのレクイエムのつもりでもあるのでしょうか。
しつこく付きまとう柏木刑事に、銃を突きつけながらリップバンウィンクルの話をして「XYZ……これで終わりって酒だ!」 と言って引き金を引く松田優作の迫力は鬼気迫って鳥肌が立ちました。
冒頭に出てくる警察官役で、角川春樹氏がカメオ出演しています。(見ても気付きませんでした)

アメリカン・ドクターX


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pQmGNLmHL._SY300_.jpg

2012年、ジェン・ソスカ、シルヴィア・ソスカ監督作品。
キャスト:キャサリン・イザベル、アントニオ・クーポ、トリスタン・リスク他
あらすじ:
医大生のメアリーは、勉強家で医者としての技術もあるが生活は貧乏で、ストリップバーの面接に来ていた。
そこでバーの経営者のビリーに5000ドルあげるから手下の緊急手術をしてくれと頼まれ、メアリーはヤクをやってボロボロになった男の手術を見事にこなした。
その後、バーで働くベアトレスから友人の手術をして欲しいと頼まれ、乳首の切除と陰部の加工という今までに経験のないボディモディフィケーション(身体改造)の世界にハマっていく。
ある日、メアリーの指導医にパーティーに誘われたが薬を盛られてレイプされてしまう。
彼女はビリー達に協力してもらって、有り得ない手で指導医に復讐をするのだった。

===========================

まだ医学生だった時にビリーに頼まれて闇の手術しておいて良かったね。協力してくれる味方がいるじゃん、と思いました。
とにかく異常性癖の医者がゲス野郎だったので復讐できて良かった、うんうん。レイプ犯には当然の報いだ。それだけで満足。
それから復讐がエスカレートしていって、その後ボディ・モディフィケーション(身体改造)に傾倒していくわけですが、腕前は確かなので、それはそれでまともな医者になって商売していけば良かったのに、と思わざるを得ません。今だとこういう商売は繁盛するんでしょうし。
エスカレートして自分自身を止めたくても止められなかったからか、ラストでメアリーは満足気な顔をしていたので、とりあえず良かったのかな……。
そして双子の姉妹が出てきましたが、あれこそこの映画の監督のジェン&シルビア・ソスカです。こんな女性達が監督やっていたんですね。
最後に「イーライ・ロスに捧げる」と出てきますが、イーライ・ロスは「ホステル」を監督した人でジェンとシルビアと仲良し、この映画のことも気に入っていたからだそうです。
主演のキャサリン・イザベルはめっちゃくちゃ愛らしくて可愛くて、この映画ではちょっと沢尻エリカ+佐々木 望似です。黒のレザーのエプロンがとってもよく似合っています。
それとベアトレス役のトリスタン・リスクは、映画を見てから彼女の本当の顔を調べてみて下さい。びっくりします。
わたくしは、この映画ではランスが一番好きなキャラです。
彼はビリーの店の用心棒で、一見ロックでデンジャラスに見えるけれど普通に美味しいものを買ってきてメアリーを慰めたりするイイ奴なんです。彼が一番まともで人間味あふれているように見えました。
実はこの映画は、いくつもの映画祭で賞を受賞しているすごい作品。曲もわたくし好みのイイ感じのロックな曲がたくさんかかっていました。

コール


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DSXRC69AL.jpg

2002年、ルイス・マンドーキ監督作品。
キャスト:シャーリーズ・セロン、ケヴィン・ベーコン、ダコタ・ファニング他
あらすじ:
医師のウィル、妻のカレン、娘のアビーは幸せな生活を送っていた。
ある日、ジョーという男にアビーが誘拐され、身代金を要求された。抵抗しなければ明日の朝には無事に帰すという。しかしアビーは重度の喘息を患っており、それを知ったジョー達誘拐犯は計画外だったので動揺する。
30分ごとにジョーがアビーと一緒にいる仲間へ連絡を取らなければアビーは殺されてしまう。カレンとウィルは、お金は渡すからと言って誘拐犯を説得しようと試みるが、ジョーが子供を誘拐したのは身代金だけが目当てではなかった。

===========================

最初から最後まで一時も目が離せませんでした。
誘拐された子供が、薬が手放せない病気というお話は結構ありますがその設定も緊迫した物語に一役買っています。
シャーリーズ・セロンが美しく、犯人のジョーをイイ顔で睨みます。
彼女とだんな役のスチュアートはこの映画をきっかけに付き合い始めたそうですが、破局済み。
この映画でも勝気な女性を演じてかっこいいのですが、今度の映画マッドマックスでも男らしい女性を演じていますね。
シェリル。どこかで見たことのある女だなと思っていたらコートニー・ラブだったんですね。彼女はニルヴァーナのカート・コバーンの妻でした。
カートが自殺してから女優業に力を入れていますが本当はバンドを続けたかったみたいですね。彼女の所属していたホールは良い曲を出していましたが、活動停止になっています。
この役もそうですが、ビッチでちょっと頭の軽そうな女役が似合います。地ですね、多分。1997年のゴールデングローブ賞ドラマ部門の主演女優賞にもノミネートされたそうで演技も認められています。
ジョー役のケビンは年を取るごとに魅力的になってきています。フットルースが懐かしいです。
この映画では本当は誰も子供を傷つけたくないと思っているのですが、思惑に反してどんどん悪い方へ転がっていってしまいます。
ラストでは、今まで手をこまねいていたパパが、危ねーよ!乱暴すぎでしょうが!というくらい奮闘してくれます。

ミスト


http://ecx.images-amazon.com/images/I/71pctkgXXSL._SY550_.jpg

2007年、フランク・ダラボン監督作品。
キャスト:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン他
あらすじ:
嵐が町を襲い、デヴィッドの家とボート小屋が大きな被害を受けてしまった。デヴィッドと息子のビリーは壊れた家を修復するための材料を買いにスーパーマーケットへ車で出かけた。
お店へついて買い物をしていると、外が霧で包まれて真っ白になってしまい、ダンという男が血を流しながら霧の中に何かいると言って駆け込んできた。
排気口の様子を見るために数人で倉庫へ行き、シャッターを開けるとそこから何かの触手が伸びてきてお店のスタッフのノームが犠牲になってしまう。
お店の中の人々は困惑し、徐々に精神的に追い詰められて険悪な空気になってきた。その中で狂信的なカーモディは演説を始めて信者を作り、霧の中のものが現れたのは彼女に反発するデヴィッド達のせいだと言いはじめ、彼らの中から生贄としてビリーを差し出せと要求してきた。

===========================

いやー、気分が悪い。胸が痛い。
そんな選択、そんなに早くするっ?!と思っていたら案の定結末がアレですよ。
ここに出る人皆何だか、おバカさんばかりで鈍いんですよね。ずっとイライラして見ていました。しかも段々と狂信的におかしくなってくるし。
教祖みたいな女、使えない軍人、おバカな弁護士、僕を怪物に殺させないで!と、自分の事しか考えない子供とか、色々な人がおられます。
イチャつくカップルは早めに死んじゃうよと、あれだけ口を酸っぱくして言っておいたのに今回もまた……。
でも結構面白かったです。
じいさま、ばあさまが活躍しますし、一番格好良くて頼りになったのは、どこかいじめられっこな雰囲気のある、でも射撃の得意なお店の副店長のオリーでした!
それと、途中で気付きましたがビリーと一緒にいたアマンダは「サイレントヒル」でわたくしが大好きだったシビルさんではないですか!女らしくなっちゃって。思わぬところで見られて嬉しくなりました。またもや狂信的な女に困らせられていましたが。
原作はスティーブン・キングということですが、ミストとその中にいるものの関係は彼の作品の「IT」にも通じるような気がしました。

ファーゴ


http://ecx.images-amazon.com/images/I/41iO8eZZvGL.jpg

1996年、ジョエル・コーエン監督作品。
キャスト:フランシス・マクドーマンド、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメア他
あらすじ:
ミネソタ州ミネアポリスの自動車セールスマンのジェリーは、金策尽きて妻を何物かに誘拐させて義父から身代金をもらうという自作自演の計画を立てていた。
ジェリーはカールとゲアというチンピラを雇うが、彼らは成り行きで警察官を殺害し、その現場を目撃した人も殺してしまう。
事件を担当することになったのは女性署長のマージだ。彼女は妊娠中だったが聞き込み調査でジェリーを疑い始めた。
ジェリーは何とか身代金計画を実行しようとするが殺人事件にまでなってしまったことを知って愕然とする。
そしてその後、ジェリーの義父のウェイドが犯人とのお金の受け渡し場所に行き、娘を解放しなければ身代金は渡さないと言い張ったため、カールはそれに逆上してウェイドに銃を向けた。

===========================

この話はフィクションらしいのですが、出演者達が飄々と演じているので、もしかしたら本当にあることなのかもと思うくらい現実感が出ていました。
キャストのキャラが爆発していて、とても個性的な映画になっています。
とにかくカール役のスティーヴ・ブシェミとゲア役のピーター・ストーメアのコンビが面白すぎる。
ゲアが死体を普通に木材破砕機にかけて、飛び出た足を一生懸命詰め込んでいるところは笑うしかありません。
事件を追う妊娠中の女性署長を演じるフランシスは、この作品で第69回アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。恐ろしい事件を担当しているのに彼女の私生活は赤ちゃんを授かって良いだんなさんに恵まれて普通に幸せです。その辺の女性という感じがとても好感が持てます。
この作品では他に脚本賞を受賞しています。
お金だけが目的だったのにどんどんシナリオが狂って、事件が深みにハマって抜け出せなくなってしまうジェリーが気の毒です。きっとジェリーという男は他の事もうまくこなすことができないんでしょうね。

W/ダブル ステップファーザー


http://ecx.images-amazon.com/images/I/21HDM9Q3FTL.jpg

1987年、ジョセフ・ルーベン監督作品。
キャスト:テリー・オークィン、シェリー・ハック、ジル・シュエレン他
あらすじ:
リビングルームに転がっている死体をよそに、平然とバスルームでヒゲを剃り、カラーコンタクトを入れて変装をし、口笛を吹きながら現場を去る男がいた。
スーザンが再婚したジェリーはとても優しくて家族思いの男だった。しかしスーザンの娘のステファニーは彼になかなかなつかない。
ステファニーは素行が悪く、ジェリーがそれを正そうとするが彼女は言うことを聞かなかった。ジェリーは自分の理想の家庭を築くのが夢だったがうまく行かず、彼は徐々に本性を現していく。

===========================

イイ人っぽい俳優のテリー・オークィンが演じているので、物語が進むに連れて本性が露になっていくところは本当に恐ろしい。
この作品はリメイクも出ていますね。これは古いオリジナルの方です。
恋は盲目と言いますか、ジェリーを好きなお母さんは邪悪な彼に気付かないんですよね、もどかしい。思春期の娘は敏感だからすぐに彼がただものじゃないとピンと来る。惚れた腫れたで鈍感になっているとは言え、娘よりも新しく出会った男の方を信じるなんて……でも実際でもそんなものかもしれません。
スーザンと普通に話していて自分の名前を言い間違え、急に変貌して電話の受話器で彼女の顔をぶん殴るところはちょっと引きました。そしてそのセリフにも鳥肌が……。
だって、「今、俺は誰だっけ?」 って。

さいごに

サスペンス映画では、息も詰まるような展開が待っていますが、その緊張の中でクスッと笑える、なんとなくおかしい。そんな場面があります。
飴とムチのような感じですか……ちょっと違いますね。
でも、少しの笑いがあるとその分余計に真剣な物語が際立つというものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Findyの最新情報をお届けします