朝食に摂るべき栄養素を考えよう!

12〜14歳の子供たちが、朝食を抜いた場合、血糖値が上がり易いコーンフレークと白いパンの食事をとった場合とで、食物繊維が多い全粒穀物を合わせたミューズリーとリンゴをとった場合の3パターンで、集中力、注意力、短期記憶力を計る試験を行った研究があります。3番目の血糖値が上がりにくい食事の時に、30分後に行った試験でも2時間後に行った試験でも最も成績が良かったという結果が出ました。食物繊維が多い野菜や海草類、穀物などは血糖値が急上昇しにくいことがわかっているので、反対に、食物繊維を取り除いた穀物(精製した米や小麦)や砂糖は血糖値が上がり易いことがわかります。朝はインスリンの効きが良くなるので、血糖を早く筋肉などに取り込むため、血糖値が上がりにくいです。である事から血糖値が急激に上がる食事を摂ると、インスリンが素早く働いて一気に血糖値を下げてしまうおそれもあるということです。結果、頭がぼーっとするやお腹がすぐにすいてしまうようになります。朝ご飯は、がっつりでしかも食物繊維が多い穀物などを摂るのが良さそうだと考えるとオーツ麦、玄米などを使い1食/50gあたりに4.5gの食物繊維を含むホームシリアル製品のヒットの理由も伺えます。このシリアル製品は1991年の発売以来20年以上も経って2012年頃に突然売り上げが急伸していますが、これらの因果関係を見直すとその背景には朝活によって朝の時間を大切にする人が増え、健康に関心が高まりシリアル栄養バランスの取れたシリアル製品などの食物繊維が豊富な食事を選び始めたのではと考えられます。穀物の中でも食物繊維が多く、しかも腸内細菌がエサにして発酵する水溶性の食物繊維を大量に含む大麦に注目が集まったのもこれらの要因が考えられます。実際に、スウェーデンで行われた試験では朝に大麦もしくは精白した小麦性のパンを食べ、その後昼食、夕食ではまったく同じ物を食べたところ、朝大麦にしたときの血糖値上昇は朝・昼・夜白いパンを食べたときに比べて低かったという結果が出ています。昼食時には朝食べた大麦が腸を刺激することで分泌した血糖コントロールを良くする腸管ホルモンが、急激な血糖上昇を抑えてくれます。朝食の10〜16時間後には、大麦の食物繊維が腸内細菌の発酵を受けることで再びこのホルモンを出します。さらに食べ過ぎを抑制する別のホルモンを分泌するので、大麦を食べた後の食事では過食も起こりにくくなります。

1 2 3 4 5 6 7