今までの当たり前は偽物!?梅干しの謎

梅干しはおにぎりやお弁当の定番として日本で伝統的に愛されている食材ですよね。そんな梅干しがいま世界中からジャパニーズスーパーフードとして注目されています。梅干しとは、完熟した梅の実を塩漬けして天日で干したもののことを指します。梅はバラ科アンズ属の植物で、中国から日本に渡ってきたと言われています。日本では約7〜8割が和歌山県で生産され、その他群馬県や福井県などで生産されています。梅干しには通常完熟した黄色い梅が使用されます。硬めの梅干しを作る場合は少し青めのものを使用し、カリカリ梅も青みのある小梅を使用します。未熟な梅の種には有害な成分が含まれており、生のまま食べることはできません。加熱するか、アルコール漬けや塩漬けにすることで食べられるようになります。梅は、本来は食用というより漢方のように利用されていたそうで、平安時代には村上天皇の病気が梅干しと昆布茶で回復したという記録が残っています。現在の梅干しのように一般的に食べられるようになったのは江戸時代だと言われています。

 

梅干しの主な特徴

梅干しには、レモンの約5〜6倍のクエン酸が含まれています。クエン酸は酸味成分で、梅干しが酸っぱいのも、このクエン酸が含まれているためです。クエン酸は唾液の分泌を促し食欲を増進するだけでなく、運動後などに蓄積されていく疲労物質である乳酸を分解するなどの働きをします。梅干しの注目すべき成分はクエン酸だけでなく、カテキン酸、ミネラルなども多く含まれています。骨、歯、血液、組織液など人間の体を形成しているものの中には鉱物性の栄養素(カルシウム、リン、水、鉄分など)が含まれています。これらの一般的にミネラルと呼ばれる栄養素が不足すると、人間の体はバランスを崩し、いろいろな病気を引き起こしてしまいます。梅には身体に必要なミネラルが豊富に含まれています。梅のミネラル含有量はミカンやリンゴ、ブドウよりも多くなっています。リンゴに比べて小さい梅の実ですが、なんとカルシウムはリンゴの4倍、鉄は6倍も多く含まれています。マグネシウムや亜鉛も実は梅の実の方が多いのです。また酸っぱいことからよく酸性の食べ物と思われていますが、実はアルカリ性の食べ物です。人間の身体はもともと、ややアルカリ性で、肉や卵、穀物などの酸性食品を摂ると身体をアルカリ性に戻そうと身体の中のミネラルやカルシウムを消費します。そのため、アルカリ性の食品をバランス良くとることが推奨されています。

意外と知らない梅干しの秘密

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