皆大好きバウムクーヘンは日本が世界一!?

1.バウムクーヘンの発祥はヨーロッパドイツ

日本でも「ねんりん屋」や「クラブハリエ」でも有名なお菓子と言えばバウムクーヘンですよね。子供から大人まであのしっとりとした生地の柔らかさと優しい甘さの虜になってしまうのもわかります。バウムクーヘンの発祥については諸説ありますが信用度の高い情報としてはヨーロッパのドイツ北部にあるザルツヴェーデル(Salzwedel)という町で最初に焼かれたものがバウムクーヘンだとされています。それは小さな町ですが実は知る人ぞ知る ” バウムクーヘンの町 ” として有名な土地なのです。あちこち見渡せばバウムクーヘンを売るお菓子屋さんがあり、今も昔と変わらないレシピで昔ながらの直火製法で焼かれるバウムクーヘン作りを見学したり体験したり楽しめるなど思い出が深まる町です。

2.ドイツ人の中にもバウムクーヘンを食べた事がない人も居る

ドイツの方にバウムクーヘンの事を尋ねると「もちろん知らない」なんて人は一般的には居ません。ただし、「食べた事が無い」という人は意外と多いんです。ドイツではクリスマスの時期なんかにスーパーマーケットなどの大型のショッピング店で並ぶ事はあるそうですが、日常的にバウムクーヘンを食べる事や家庭ごとに味や作り方が違うお菓子という文化までは無いようです。確かに、バウムクーヘンの作る過程を見た事はある方が多いと思いますが、先ず家庭で作れるような設備ではない事、手間がかかる事があるため、専門店として発展するよりもお菓子のカテゴリーとして並ぶ世界的認識の高いケーキの一種として捉えられてるようです。特殊な技術を持った職人だけが作るお菓子としての認識が年々高まりつつあり、バウムクーヘンと呼ばれるケーキとして認定されるにはそれに含まれる材料も厳格に規定で定められているそうです。手間隙かけてじっくり焼いたバウムクーヘンはそういった意味でクリスマスやお祝いなどの特別な日に食べられる特別なお菓子になっているのかもしれません。

3.日本への伝来

なぜ日本ではこれほどまでにバウムクーヘンが愛されているのでしょうか。それは第一次世界大戦で捕まったドイツ人捕虜が広めたと言われています。その人の名前は、カール・ユーハイムさん。ユーハイムと言えば元祖デパ地下名店街の常連でお馴染み、バウムクーヘンで有名なお菓子屋さんですよね。その設立者ユーハイムさんは当時ドイツ領だった青島に居ました。1914年の秋に連合軍だった日本に攻撃されて陥落し、その時に捕虜となって日本に連れてこられました。1919年、収容されていた広島の物産陳列館で展示即売会が開催され、ユーハイムさんは得意のバウムクーヘンを作ったそうです。現在の広島原爆ドームのあの建物でそれらが開催され、日本で始めてバウムクーヘンが販売されました。ユーハイムさんは日本人の好みに合うよう、試行錯誤しバウムクーヘンを作り続けました。たちまちバウムクーヘンは人気となり、業績も好調でした。1918年捕虜が解放になった後もユーハイムさんは日本に残ってバウムクーヘンを焼き続けました。その後横浜にも店を開きますが関東大震災などの被害で店も消失しましたが、そこでも諦める事無く神戸に移って喫茶店を営業しながら作り続けていました。幾多の試練にも逢いながら菓子職人としてのプライドを投げ出さずお菓子造りを愛したユーハイムさんに育てられた弟子の日本人職人たちはユーハイム商会(現在の株式会社ユーハイム)を設立します。ユーハイムさんに意思を継ぐ弟子の職人らの努力の甲斐があって現在にも愛される日本のバウムクーヘンの発展がありました。元々は海外の技術と知識で生まれていた商品が日本に継承され、国内で続く文化へと継承された素晴らしい歴史のあるお菓子なのです。

4.世界一のバウムクーヘンは日本 福岡に有り!

日本で独自の発展を続けてきたバウムクーヘンは世界一の記録を日本が認められています。それは、「世界一長いバウムクーヘン」のギネス記録が福岡県で更新されました。延べ880人がかりで30mの鉄棒に生地をゆっくりぬりながら炭火でゆっくり焼いていき、見事16.48mの世界的記録を作りました。このバウムクーヘンのギネス記録をめぐって1年間に3回も更新されています。最終の記録を打ち出した福岡県が2015年5月10日、その約半年前に京都で14.654m、その前の年の5月には岐阜県で11.51mと更新が続きました。この記録が示すところで国内でのバウムクーヘンの人気の高さが伺えます。福岡での記録は、実は20.327mが目標でしたが重みで剥がれたりなどアクシデントがあり結果的に今の記録になったそうです。日本人のバウムクーヘンに対する執着心も深い愛情からなるものでした。

5.おすすめバウムクーヘン

□王道「クラブハリエ/滋賀」

出典 | クラブハリエ 

ふわふわ食感を出すために生地にたっぷりと空気を含ませ、一層一層丹念にゆっくりとやさしく焼き上げていくクラブハリエのバウムクーヘンは自慢の逸品です。元は「たねや」を営業する和菓子屋から出来たブランドで、バウムクーヘンを洋菓子として捉えるのではなく和菓子として製法を活かしつつオリジナルのバウムクーヘンの製法に辿り着きました。洋菓子に抱く甘さを極限に控えながら作った和菓子の感覚で食べられるバウムクーヘンは老若男女問わず人気を博しています。

□こだわりの24層をもつ「治一郎/静岡」

出典 |  治一郎 

職人 ” 治一郎 ” の傑作として生み出されたオリジナルのバウムクーヘンは一層焼くのに1時間を掛ける程とも言われています。丹念にじっくり焼き上げられた治一郎のバウムクーヘンはこだわりの24層で構成されており、程よい甘さと生地のしっとり感、そして重厚で食べ応えの期待出来るずっしりとした重厚感は治一郎ならではの仕上がりです。フワフワの生地で作られたケーキですが飲み物要らずで楽しめると言われる程のしっとり感は是非試す価値有りです。

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