アメリカの歴史がわかるおすすめ戦争映画15選【洋画:アメリカ編】

アメリカが“世界の警察“と呼ばれてきた現代ですが、世界はめまぐるしく変わり、その役割にも転換期が来ているようです。一世紀に渡り世界の戦争・紛争・内戦に参戦・介入してきたアメリカの実情がうかがえる戦争映画を選んで時系列を追って並べてみました!同系列の映画の比較もしています。

《第一次世界大戦》

1.ジョニーは戦場へ行った(1971)

ドルトン・トランボが書いた反戦小説「ジョニーは戦場へ行った」(1939)を、ハリウッドでの赤狩り時代の苦難の時を経て、トランボ自身が映画化した問題作です。


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この映画のことを知ったのは『栄光なき天才たち』(作:伊藤智義、画:森田信吾)という漫画からでした。この作品にドルトン・トランボの章があり、彼が書いた小説や脚本、そしてハリウッドを襲った赤狩りのこと、その後復権して『ジョニーは戦場へ行った』を撮ったことなどが描かれていました。アメリカのへヴィロックバンド・メタリカの「One」のミュージック・ビデオを観たのはその後のことで、この映画の映像が使われていると聞いて恐る恐る観たことを思い出します。実際恐ろしかったです…。

作品の内容は、戦場がどんなものかわけもわからず、国に求められ鼓舞されて行った若者が、第一次世界大戦という未曽有の戦争を初めて体験して傷ついて帰国した、その後の物語です。もちろん反戦がテーマですが、広い意味で「生と死」について考えさせられる作品です。

第一次世界大戦を描いた映画で最も有名で高い評価を得ているのは『西部戦線異状なし』(1930)でしょうか。第一次大戦の敗戦国ドイツ出身の作家レマルクの同名小説が原作。舞台はドイツで、『ジョニー』と同じように戦場へ勇んで向かった若者たちを描いています。若い命と愛国心―この二作は、いつの時代でも国に利用され、大きな戦いの場では一瞬で吹き飛ぶような軽さで命を散らしてきた若者たちへの鎮魂と警告の映画と言えるでしょう。

《スペイン内戦》

1936年に成立した人民戦線政府に対して、フランコ将軍が反乱軍を蜂起して始まったスペインの内乱で、反乱軍はドイツ・イタリアから支援を受け、人民戦線政府はソ連や国際義勇軍から援助を受けましたが、反乱軍が人民戦線を破り独裁政権を樹立して1939年に内戦は終了しました。多くの欧米の知識人が人民戦線政府を援護し、アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイのように義勇軍に参加する者もいました。

2.誰が為に鐘は鳴る(1943)

ヘミングウェイがスペイン内乱に参加した経験から書かれた『誰がために鐘は鳴る』を原作とした、ゲイリー・クーパー、イングリット・バーグマン主演の戦争映画です。


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「武器よさらば」(1929)を自身の第一次世界大戦イタリア戦線に従軍した経験をもとに書き、次に参戦したスペイン内戦の体験をもとに「誰がために鐘は鳴る」(1940)を書いたアメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイ―常に死の危険と隣り合わせの人生を歩み、作品にしてきた彼の戦争小説は、勇敢さではなく悲惨さを語るものでした。

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